労働格差とはこういうものでしょう。でも、やり方を変えることはできるはず。
今日は3連休。久しぶりにじっくりできますが、さすがに最近の不景気の影響もあり、私も将来が不安です。今回は少々社会ネタを使用。考えるきっかけになったのは、これまたブロペのさとらんサンの書いた記事。
http://www.cyzo.com/2008/11/post_1146.html「日刊サイゾー」の、アニメ制作の内情に迫る(?)記事です。個人的には、インタビューに答えるデスクの人が、随分と横柄に思えて気分が悪いのですが、今回は考えません。内情の方が気分悪いですから。同時に見ることのできる、「(アニメ制作会社の)サンライズの銭ゲバ体質」も、さらに気分が悪くなること請け合いです。
わかりにくい内容だと思いますので、これを工業系産業に当てはめて説明させていただきます。工業というものは、発注を受けて製品を製造するわけですが、この発注するのがいわゆる大手業者(建築でいえば大手建設会社)。テレビ業界で言えば、放送局や映画制作会社、おもちゃ産業でいえば玩具メーカー(つまり製作資金提供元)です。そこから発注を受けて、建築(他のところでも該当)で言うところの下請けの会社が制作します。テレビでの制作会社、アニメなら名前のある制作会社といいたいところですが、これに広告代理店がかかわることになります。アニメというものも、今は委員会形式で、放送局から時間を買い取るカタチになっていますが、昔はこういう広告業者に売り込んでいました。現状でもそれは変わらないようで、そういうところにピンハネされるわけです。結局アニメ制作会社も、業者の下請け・孫請けと変わらないというわけです。しかも、最近は数も増えているわけですから、仕事は当然増える。それで食いつなぐことができたところで、しょせん自転車操業です。さらに人は大勢いても、労働環境は劣悪で、休みも無いし、上からは(特に給料が)押し付けられ、下からは(休みとかで)突き上げられる。実際に、厚生省・労働省(あえてこれで表現)も調査しようにも、忙しすぎてそれどころではないところでしょう。
それ以上に問題なのは、海外発注です。これも産業ではよくある話で、「安くてよい商品」を消費者が求めるものですから、バブル崩壊の影響もあった90年代前半に、海外に発注することで市場の期待に答えたわけですが、その結果国内の総生産が下がり、技術者が育たなくなるジレンマに。それは働く人にも問題ありで、情報が出すぎたせいでヘンに賢くなってしまったから、「それは疲れるのでやりたくない」ということも増える。これには考えることもあるのですが、「東京系の意地っ張り精神(大変なことを武勇伝みたいに自慢する考え)」が原因だと思うのですが。傍からそういう話を聞いたところで、「そうはなりたくない」と思うのが人間だと思いますので。話を戻して、海外の賃金が安い原因はわかりませんが、下請け・孫請け業者の労働賃金も似たようなものでしょう。日本でもよくあることです。海外がとりわけそうなっているだけなのでしょうが、アニメ制作にせよ工業にせよ、このように省庁の手入れが入っていない労働環境は数多くあり、それは相変わらず時の政治の無策によって起こされることもあります(今の政府を非難するつもりは無いです)。海外がそれでいいというのではなく、そうでなければ食べていけないからです。国内も国外も変わりはありません。下のさらに下で働く、磐石の大手の地盤になる労働者をないがしろにして、ボロ儲けをしている大手が多く、ウラでどんなことを行っているのかわからないところが今でも多い(一番疑わしいのは放送局、次に広告業者)。しかも、厚いフィルターで守られているので、省庁も手出しをできない状況です。最大の理由は、省庁もそういう業者と横つながりだからかも知れませんが、ホントのところは不明です。私も、自分の知っている限りの知識と感情で、なんとか冷静に「限りなく遠いとも思えない」内容に書くようにしていますから、真相は不明です。
もっとも、切り込んだところで環境が劇的に変わるということではないでしょうし、そういうことを野放しにするのは、大手業者の儲けるという欲求から来る傲慢かと思います。平等な社会はなかなかに難しいですが、それを実現できるのは現場の生の声を受けた消費者の声だけだと思います。それのおかげでマンガ家も権利が守られるようになったのですから、アニメファンと呼ばれる方々も、感情的になり過ぎないように訴えるのが、一番効果が高いかと思います。感情的になりすぎると、いわゆる(一部だけ騒がしい)ネット右翼が増えるだけで、無視されるだけです。商品を買って消費や生産量を上げようとしたところで、現場に直接影響しません。広告業者や放送局のピンハネできるカネが増えるだけです。かといって、情に訴えてもただの浪花節に終わってしまいます。やはり利益の追求が会社の目的なワケで、そこには「文化的価値」などに興味が無い方々が多いのですから、長期的計画でノセるのが一番効果が高いのかも知れません。
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